終戦の日に思うこと
今日は終戦の日。
日本の第二次世界大戦が終了した日である。
しかし、昔から”終戦記念日”と呼ぶのには抵抗があった。
終戦は喜ばしいことと思えるが、当時の惨状を鑑みると喜べることはほとんどないと言って差し支えないと思う。
焦土と化した国土や、物不足、近親者には必ず戦死者がいて、悲しみに包まれることの方が多かったと思う。
戦争は絶対にいやだ。
戦争の悲惨さは忘れてはならない。
しかし、戦争の残酷さを伝えていくのは難しくなっている。
昔はおじいちゃんやおばあちゃんから何気なく戦争の惨状を聞くことができた。戦争の話は私にとっては非現実だけれど、完全な非現実ではなく私の今につながっていると感じるものがあった。今の私が存在できているのはおじいちゃん、おばあちゃんが戦争を生き抜いてきた証だからだ。
言葉だけでは伝えきれないものがどうしてもある。
頭でわかっていても、心では理解できないことのように。
でも、伝えていかなければ風化してしまう。
伝えていくことでどこかの時点でその大切さが再認識されるときがきっとあると思う。