息子のなにげない一言
ある日、小学2年生になる次男坊が
「僕たち、なんのために生きてるのかなぁ」
ってなんか哲学的なことを聞いてきた。
最初に感じたのは、子供の成長ってすごいなって感じた。
こんなこと考えられるようになったんだなって。
子どもの頭の回路は知らないうちに親の想像を越えてくるんだなと。
次に思ったのは、なんて答えればいいのかなぁ。なんて言えばいいのかなぁと。
迷ってしまったのは、自分の中には「生」に対してある程度の考え方は確立しているつもりだけど、その考え方をいうことで子供の思考にバイアスを作りたくなかったというのと、その話は今の息子には必要ないのかもと考えたのが迷った点だった。
しかし、煙に巻くような
「生きていることによって、たくさんの友達を作ったり、おいしいものをたくさん食べれるよね」
っていう言い方もあったかもしれない。
でも、ちょっと違う気がした。
大きくは間違ってない気はするけど、(私の死生観ではちょっと違う気がする・・・)その発言ではせっかく感性が成長してきた息子に対する侮辱ではないかなとも感じたのだ。
結局、まじめに答えてみたが、息子は「ポカーン」としていた。(苦笑)
(私の死生観は、人間も動物と同じで自然の摂理の中で我々は生きているという考え方である)
息子にとっては気軽に聞いてみた的な要素が強かったんだろう。
まぁ、そうだな・・・と思いつつ、お父さんはそう思っているけど、難しい問題だからこれからいろいろな経験をして自分の考えをつくっていってね。
と話を締めた。
私が考えている想像の世界を、子どもたちが越えていく予兆を感じてなんかうれしくなった出来事だった。